平成23年3月8日

江別市内の59歳の現職校長が酒気帯び運転で現行犯逮捕された。私は、これを2日後に知った。ニュースは見ないし、その日の朝刊はたまたま読まなかった。こういうときの教員の感じ方というのは、実にリアルだ。「なんで酒飲んで運転するかなあ。その後どうなるとか考えなかったんだろうか」「あと2年なのになあ、退職金もこれでダメだなあ。家のローンはどうするのかなあ」という感じのものだ。また、ちょっと社会的に考えて「こういう人がいるから、学校の先生が、また批判されちゃうんだよね。こんなひと特殊なのにねえ」という感想もある。

それで、私はどう思うかというと、他の職業の人が犯罪を犯すときと同じように、かなり「遠い出来事」として受け止める。「遠い出来事」というと語弊があるかもしれないけれど、ほんとうに私はかなりこの手の話題に興味がない。もちろん、「誰かに怪我させなくて良かったよなあ」くらいのことは思うけれど、私が思うことは、こうした教員の起こした事件とは関係なく、自分は自分の仕事を精一杯やろうということ。

でも、私が精一杯やったからといって、こうした一部のおかしな教員が失墜させた教員の信用というものを、「私が回復した」なんていう自覚も責任感もおかしいだろうと思う。だから、そういう意味で、私にはこの手のニュースが「遠い出来事」になってしまうのだ。

ところで、先日の大学入試カンニング事件だが、私は大学が被害届を出したことにかなり否定的。明らかにやり玉に挙げた感じを否めないし、大学は、独自調査でカンニングした子を特定することもできたはずだろう。その上、大学という教育機関が、一人の人間の人生を決定づけてしまうということに躊躇がないということに空恐ろしさも感じる。指導を加えることが、教育機関として、まずこの子に対してしなければならないことだったのではないだろうか。
とまあ、こんな風に考えている。

あ、そうそう、この子を批判できるのは、人生で一度もカンニングしたことのない人間だけであることを付け加えておく。

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