2012年9月23日日曜日

縦糸は横糸に優先する

結局のところ、縦糸がはれない教師はダメなのだ。

横糸というのは、縦糸と遊離してあるわけではない。
強烈に縦糸をはることができる教師の下にあって、横糸を張り巡らせるから、横糸が成立するのだ。
子どもとの縦糸を結ぶことができない教師が、いくら子どもたち同士に、「仲良くしなさい」といっても、「人間関係をスムーズにしなさい」といっても無駄。
縦糸がはれない教師が、教室でゲームをさせると大抵失敗して終わるのはこのためだ。
けんかが起きたり、ルールを守れない子が出てきて、破綻する。

縦糸は横糸に優先する。
つまり、学級経営は縦糸次第なのだ。
縦糸がはれない教師は、横糸を結べない。
縦糸無くして、横糸なし。

だから、うまくいっていたクラスの担任がかわって、学級が停滞すると、子どもたちは「○○先生のときはこんなこと無かったのになあ」と言い始めるのだ。
うまく横糸を結んでくれる先生の力を子どもたち自身も、実は教師の縦の力によるところが大きいことを知っているのだ。
自分たち子どもの人間関係が悪くなったのは、先生に少なからず責任があると思っている。(思うこと自体が良いか悪いかは別にして)

だから、教師は、縦糸をどう結ぶかということに時間を費やそう。
子どもと縦糸を結べる教師とはどんな教師であるのかを真剣に考えよう。
そのために、まず私たち自身がどんな人の言うことなら聞く気になれるのかを自分の心に尋ねてみよう。

さらに、ひとつ警告しておきたいのは、ファシリテーション、ワークショップ型、ペア・グループ学習など、進歩的な学習スタイルのすべては、手法として横糸を活用したり、強靱にしたりすることを通して、学習させる方法だが、強烈な教師の縦糸を前提として成立するということだ。

「どうしたらワークショップ型の学習を成立させられますか」という問いへの答として、「ワークショップ型学習をまずすることです」という答が存在する。
しかし、これはワークショップ型学習をして、「結局縦糸をしっかりはらないとダメなんだな」と気づいた人が、それを克服したときにのみ答になる。

どんな指導方法も、教師の権威(縦糸)のないところでは、役に立たないのだ。

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