2014年5月18日日曜日

小学校初任者研修プログラム 教師力を育てるトレーニング講座30 刊行

小学校初任者研修プログラム 教師力を育てるトレーニング講座30

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学校では現在,初任者のうち96%が学級担任を持ちます(文科省平成23年調査)。つまり,入職,即プレイヤーというわけです。大学を卒業した段階で,すでに実践力を身につけているという前提での人事と言ってもよいでしょう。
 もちろん,実際にはそんなことはありません。スキルも知識も十分でない若い教師が,いきなり現場で先輩たちと同等の成果をのぞまれる。これが,学校現場の現実です。新採用教師たちが大量に離職するということが以前から問題になっていますが,背景にはこうした実情があります。
 どんな企業であっても,「見習い期間」「研修期間」がある一定程度保障されています。その上で部署がきまり,企業活動の一線へと送り込まれていきます。
 ところが,学校現場ではそれが保障されていません。この新人研修期間だけ見れば,学校現場は完全に「ブラック」と言えます。
 一方で,初任者には年間300時間程度の校内研修が行われることになっています。そのうち,1/3は自分の教室で授業をしているところを見てもらったり,あるいは自分の教室で,指導者の授業を見せてもらったりという実践的な研修ですが,のこり2/3は自分の教室を離れて,校内の別室で管理職やミドルリーダーから講義を受けるという建前になっています。そのほかに校外研修もあります。
 実際にこうした研修を額面通りに行っている学校がどれほどあるかは分かりませんが,教室を離れてする研修が,初任者の学級経営を圧迫しているという指摘は以前からあります。
 そうすると,以前から初任者研修には問題があったのに,その問題がいま,まさに問題として顕在化してきたのはなぜかという,疑問が湧いてきます。
 多くの初任者は,現在の初任者と同様,以前も非力でした。いくつかの学級が,いまでいえば崩壊か,崩壊に近い状態でした。しかし,その非力さを「初任者ゆえ」と許されていたのです。周囲の教師も,保護者も,教師としての評価を一時保留していたのです。つまり,「しょうがない,若いんだから」と思っていたのです。
 その一方で,同じ学年の教師たちや,ときには保護者までもが,初任者の相談役になっていました。放課後,教育談義に花を咲かせたり,ときには飲みながら話をして,若い教師を育てていきました。徒弟制がまだ学校に残っていた時代です。しかし現在,それは難しい状況です。
 端的に言うと,先輩が職場で若手を育てられなくなってきたのです。
 以前,教師は職人でした。経験によって積み重ねられた経験と勘によって,子どもを育て,学級をマネジメントしていったのです。ところが現在は,そうではありません。
 新しいタイプの子どもたちの出現。そして新しいタイプの保護者の出現,新しい教育の思潮,ICTの導入……。先輩教師たちも,研修をしなければ,どんどん後れをとっていくのです。先輩が若手にICTについて尋ねているというのが学校の日常になっています。先輩が,経験が長いというだけで発揮できる優位性は,以前ほど高くありません。
 以前より,高度で専門性の高い知識と技能が,若い教師に求められています。それもかなり切迫した状況です。
 しかし,若い教師を育てることのできる状況が,いまの学校現場にはありません。それも,構造的にそれができない状況になっています。
 では,どうすればよいのでしょうか。
 簡単に言えば,それでもなお,現場で若手を育てるしかないのだと私は考えています。それには,優位性を持ったものが,そうでないものに一方的に指導し,知識を注入し,スキルアップのトレーニングをするという方法ではない方法が必要だと,私は考えています。
 本書で,その新しい方法を提案し,初任者研修を通して,すべての校内研修を構造から変革しようというのが,私の願いです。

2014年5月5日月曜日

第10回北フェスステージアップin札幌

満を持してALL山田ゼミ札幌初開催。
今ならまだ間に合う!!今年度の学級経営を見直し,確かなものにしませんか?

新学期がスタートして約50日。学級はイメージ通りに進んでいますか?何だか思ったようにいっていないと感じるあなたも,これから先を不安に思うあなたも,今のところ順調な滑り出しのあなたも,もう一度ゴールまでの道筋を確認し,確かな学級づくりの地盤を固めませんか?今ならまだ間に合います。
これからの学級づくりに必要なこと,これからの教師に求められる力が楽しく学べる1日です。

【参加費】 一般3000円 学生1000円(お弁当付)

【会場】 藤女子大学352教室
     北海道札幌市北区北16条西2丁目

【その他】 公共の交通機関でお越しください。

【研修会日程】
《受  付》  9:10~ 9:25

《第1講座》 9:30~12:00 
学級経営~ゴールまでの道筋~

«第2講座》 12:50~14:50 
子どもとつながる教師・子どもをつなげる教師~模擬授業を通して学ぶ~

«第3講座»  15:00~15:50 
変わり行く学校現場
~これからの時代に求められる教師力とは~

«第4講座»  16:00~16:40 
Q&A 交流タイム

【懇親会】 17:30~(3500円程度)

詳細お申し込みは コクチーズから

2014年5月4日日曜日

釘1本の決意

北フェスの若手の会が旭川でありました。「羊の穴」と言います。全体の例会は「虎の穴」と言いますので、それに因んで「羊の穴」です。

「羊の会」のメンバーから、例会、そして懇親会の写真が送られてきました。
みんなの表情がとてもまぶしく見えます。


私は、新卒と同時に「教育実践研究サークル ふろむ“A”」というサークルを立ち上げました。
現在の「北の教育文化フェスティバル」の前身です。
自分も、たぶん22年前、あんな表情で学んでいたのだと思います。

あのころ「ぼくら」は、本当に未熟でした。
どっちに進んだらよいかも知りませんでした。
いえ、それ以前に自分がどこにいるかも分からないという状況でした。

その「ぼくら」がいまは本を出すようにまでなりました。
中原中也のように「思わず遠くへ来たもんだ」と思います。

私の教師人生は、残り15年となりました。
「羊の穴」の若手に少しでもなにかを残しつつ、それが自分の「更なる高み」への挑戦になるように生きていきたいと思います。

有田和正先生が亡くなられたいま、教育界に巨大な建築物は残せなくても、釘の1本でも打ち込んでみようと思います。

採用前セミナー

第4回 北フェス新採用セミナー 2024年2月24日(北海道) - こくちーずプロ (kokuchpro.com)   【日 時】 2024年2月14日(土) 9:15〜16:15 【会 場】 旭川勤労者福祉会館 (旭川市6条通4丁目) 【プログラム】   9:15〜 9:30 ...