平成23年3月16日 その2

例えば、教育技術がどうだとか。
学級崩壊を防ぐには、こうした手立てが良いんだとか。
教材がどうだとか。
発問がどうだとか。
現代の子どもたちの分析がどうだとか。
……。
そうした細々としたすべての物事が、実は高度に安定した社会であるからこそ問題になることだったんだなあとあらためて思う。

非常時であれば、そんなことよりも、まず学校があること、教科書があること、ノートがあること、鉛筆があること、教えてくれる先生がいること、先生も子どもが好きで、熱心であれば、教え方なんてことどうでもいいんだ……なんてこと。

教育とは、もっとシンプルで、うれしくって、あったかいものなんじゃないのかとこの頃切に思う。

某新聞社から、取材の依頼を受けたが、この震災で企画自体が吹っ飛んだ。それはそうだという気がする。難しいこと論じられるのも、世の中が平和であればこそだ。

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