『クラスを支える愛のある言葉かけ』販売開始
「はじめに」より 抜粋
クラスを支える愛のある言葉かけ | 山田 洋一 |本 | 通販 | Amazon
この本には、次のようなことは書いていません。
1つ目に、教師の意のままに、子どもを動かす言葉かけです。
そもそも、教育とは教師の意のままに子どもを操ることで成立する営みではありません。
教育の真骨頂は、子どもが自らより良い方向に進むために環境を整えて、待つことです。
ですから、子どもを意のままにコントロールするような言葉かけは、注意深く排除したつもりです。
2つ目に、どんな子にも通用し、誰にでもできる言葉かけです。
ここに書いてある言葉かけは、54歳のおじさん教師が、子どもたちとの生活の中で見つけたものにすぎません。
ですから、どんな年代や性別、人生の送り方をした教師にも「そのまま使える」とは言えません。
では、筆者と同じような教師にだけ有効かと言えばそうではないでしょう。そうならないように書いたつもりです。
筆者は自分の言葉かけがなぜ有効であったのかを分析し、成功した要素を取り出し解説したつもりです。
また、多くの教師がご自分の状況に応じて、その要素を参考に、言葉かけをカスタマイズできるように、示したつもりでもあります。
翻ってみれば、あらゆる教育書は、本来自分なりにカスタマイズして活用すべきものです。
それは、「誰でもできる~」「どの子にも効く~」という書名がついた本であっても、そうなのです。
そして、最後に、この本には思い付き程度でうまく通用した言葉かけは、書いてありません。
どれも、子どもたちや保護者とのかかわりの中で、筆者が失敗を繰り返して、ようやく見つけた言葉かけばかりです。
苦しんだ末に、子どもや保護者との関係を、改善するきっかけをつくることができた希望の言葉かけばかりを記しました。
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